2014年8月31日(日) 望月 久先生(文京学院大学) 【バランス障害に対する理学療法】

臨床で問題になりやすいバランス。難解かつ複雑な分野をバランス分野の第一人者が徹底的にレクチャー!
転倒問題、姿勢制御問題に悩んでる方はもちろん、漠然とバランスを捉えている方にオススメです!

 

バランスは動作の安定性に関わっており、生活における安全性の基盤となっている。 そのため、バランスの改善は理学療法の評価や治療のなかでも重要な位置を占めており、バランスについては多くのテキストに記載されている。
私たちは絶えず、鉛直方向に引く力である重力の影響を受けている。 姿勢を保持する場合は、支持基底面の端から身体の重心が外れると、支持基底面の端を支点として重力方向に回転し転倒してしまう。 また、身体の重心が支持基底面の端に近い所にあると、姿勢を保つために大きな筋活動を必要とし、効率が悪い。 これらのことを回避し、転倒せず効率的に運動するためには、支持基底面と身体の重心との関係を適切にコントロールする能力が必要である。 この能力がバランス能力である。バランス能力には姿勢調節を担う神経系の機能に加えて、筋力、関節機能なども関与する。 理学療法では、バランス能力を向上させるために、種々の考え方に基づき様々な方法が実践されている。
私たちはこれまで、バランスの評価を中心に調査・研究を行ってきた。 その過程でバランスの概念の整理、バランスと姿勢・運動との関係、バランスにおける支持基底面と身体重心との関係、バランスにおける確率的解釈などについて、検討を重ねてきた。 また、転倒予防やバランス能力改善の方法についても、臨床での実践や研究資料の収集・検討を行っている。 講演では、これらの調査・研究結果を紹介しながら、バランスについての考え方を述べるとともに、バランスの評価方法、バランス改善に向けた理学療法の方略について検討したい。

 

《内容》

1)理学療法におけるバランスの捉え方

2)バランス能力の評価

3)バランス能力改善の理学療法戦略

4)バランスからみた動作の診かたと理学療法例

 

※今回の講習会では、株式会社ユメニックさんのご協力の下、重心動揺計を用いた実技・デモンストレーションを行います。


[日時]

2014年8月31日(日)

 10:00〜17:00

[会場]

東京リハビリテーション専門学校 機能訓練室

(JR総武線 『新小岩駅』より徒歩20分)

 

[受講費]

一般参加者→8、800円 

学割→3、800

[定員]

40名(先着順)

 

[懇親会]

参加希望の方は申し込み時に入力して下さい。



【講師紹介】

 

望月 久先生

(文京学院大学 保健医療技術学部 理学療法学科 教授)

 

東京都立府中リハビリテーション専門学校卒
日本大学文理学部応用物理学科卒
東京都立大学理学部生物学科卒
日本大学大学院理工学研究科医療福祉工学専攻修士課程修了
昭和57年 東京都立神経病院リハビリテーション科勤務、
その後、都立府中病院、都立荏原病院、都立大塚病院、都立墨東病院を経て
平成19年4月より 文京学院大学保健医療技術学部理学療法学科
平成22年4月より 文京学院大学大学院保健医療科学研究科

 

<著 書>
・望月久・山田茂(編):機能改善の理学療法とそのメカニズム(第3版).NAP、2014
・協調性障害に対する運動療法、市橋則明(編):運動療法学(第2版)、文光堂、325-336、2014
・パーキンソン病の理学療法評価、松尾善美(編):パーキンソン病に対する標準的理学療法介入、文光堂、259-276、2014
・協調運動障害(小脳性/脊髄性)、星文彦・新小田幸一・臼田滋(編):標準理学療法学 専門分野 病態運動学、医学書院、306-315、2014
・望月久(監訳)、Liber RL(著):骨格筋の構造・機能と可塑性、医歯薬出版、2013
・脊髄小脳変性症、吉尾雅春・森岡周(編):標準理学療法学 専門分野 神経系理学療法学、医学書院、341-352、2013
・脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、潮見泰蔵(編):ブジュアル実線リハ、羊土社、183-215、2012
・臨床的評価、奈良勲・内山靖(編)姿勢調節障害の理学療法.医歯薬出版(第2版)、232-254、2012
・脊髄小脳変性症、奈良勲・内山靖(編)姿勢調節障害の理学療法.医歯薬出版(第2版)、302-314、2012
・バランスの獲得・改善、柳澤健(編):運動療法学(第2版)、金原出版、60-69、2011
・理学療法のエビデンス、松尾善美(編):パーキンソン病の理学療法、医歯薬出版、84-100、2011
・神経疾患③運動失調症、星文彦・他(編):理学療法評価学テキスト、南江堂、349-453、2010
・運動生理、福井勉、山﨑敦(編):消っして忘れない運動学要点整理ノート、羊土社、192-206、2009
・脊髄小脳変性症により運動失調を呈した62歳女性に対する外来理学療法、石川朗・他(編):理学療法フィールドノート 脳血管障害・神経疾患、南江堂、190-201、2008
・バランス、内山靖(編):エビデンスに基づく理学療法、医歯薬出版、470-786、2008
・バランス評価に含まれるもの:丸山仁司・他(編)考える理学療法 評価から治療手技の選択 中枢神経疾患編.文光堂、125-137、2006
・小脳疾患、丸山仁司(編):系統理学療法学 神経系理学療法学.医歯薬出版、93-109、2005
・望月久・新田收(監訳):リハビリテーション評価ガイドブック.NAP、2004
・神経・筋系、内山靖(編):標準理学療法学 専門分野 理学療法評価学(第2版)、医学書院、254-275、2004
・運動失調症、網本和・他(編):理学療法チェックリスト、三輪出版、236-239、2003
・動作補助工学テキスト.ノボス、1999(共著)
・神経疾患の在宅リハビリテーション、厚生省特定疾患難病のケア・システム調査研究班,1995(共著)
・理学療法ハンドブックケーススタデ、協同医書出版、1993(共著)
<論 文>
・バランス障害の評価、理学療法 29:378-388、2012
・高齢者の転倒予防のためのスクリーニングテスト.理学療法 27:630-637、2010
・基本バランス能力テストの考案と信頼性・妥当性・臨床的実用性の検討.理学療法科学 24:329-336、2009
・臨床的バランス能力評価指標に関するアンケート調査報告.理学療法科学 24:205-213、2009
・筋再生と理学療法.理学療法ジャーナル 43:567-574、2009
・立位姿勢の安定感と重心動揺計によるバランス能力評価指標との関連性.文京学院大学保健医療技術学部紀要 第2巻:55-60、2009
・バランストレーニングの基本.理学療法ジャーナル42(3):231-239、2008
脳卒中における機能障害と評価.理学療法科学22(1):33-38、2007
・パーキンソン病・パーキンソン症候群・錐体外路系疾患による姿勢異常に対する理学療法.理学療法24(1):196-202、2007
・理学療法におけるバランスの捉えかた.理学療法学32(4):192-196、2005
・パーキンソン病・運動失調患者の四肢協調性.脳科学とリハビリテーション4:15-17、2004
・運動失調に対する運動療法.MEDCAL REHABILITATION28(4):49-56、2003
・脳卒中のバランス障害の経過とその対応.PTジャーナル34(11):771-776、2000
・姿勢安定度評価指標の信頼性および妥当性.理学療法学27(6):199-203、2000
・脊髄小脳変性症の運動療法−最近の考え方.PTジャーナル34(9):644-646、2000
・脳卒中片麻痺患者の歩行能力と重心動揺、重心移動域との関連性.理学療法科学13(1):7-10、1998
・神経疾患と姿勢制御.PTジャーナル30(5):311-315、1996
・脊髄小脳変性症の臨床経過.理学療法学21(5):315-319、1994
・ランプ負荷時の酸素摂取量応答.運動生理9(2):77-81、1994
・Borgによるcategory-ratio scale(CR-10)と等尺性筋力との関連.運動生理8(1):7-10、1993
・パーキンソン症候群患者の二動作同時遂行.運動生理6(2):63-67、1991
・脊髄小脳変性症の運動療法.理学療法7(3):183-191、1990
・脊髄小脳変性症患者の歩行能力と重心動揺.運動生理5(1):9-14、1990

 

 


【申し込み方法】

定員に達したため募集終了しました。

 

【注意事項】

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※振込みをこちらで確認しましたら、参加決定とさせて頂きます。

※講習中にHP資料用の撮影をさせて頂きますのでご理解ください。

※講習中での個人での録音・撮影等はご遠慮ください。

※講習会資料の著作権は、講師の先生に帰属しますので資料の複製・加工及びインターネット上へのアップロード等を厳禁とさせて頂きます。

※当団体の講習会では、スタッフも勉強会に参加し皆さんと一緒に勉強させて頂いております。スタッフとして、講習中はできる限り皆さんのサポートをさせて頂きますが、ご理解のほど宜しくお願い致します。

※領収書は基本的に個人名でお渡ししておりますが、病院名での受け取りを希望される方は事務局までお申し付けください。
※講習会中での実技などによる事故、怪我については責任を負いかねます。
※その他、講習会に関するご質問・ご意見はすべて事務局までご連絡いただけますよう宜しくお願い致します。

※緊急時以外、個人に直接のご連絡はお控えください。

 

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