【なぜ中医学(東洋医学)?】
SESSIONではこれまで、解剖学・生理学・運動学など人間の動きの原理原則を主として講習会を開催してきました。これは人間の体を治療するうえで絶対不可欠な要素であり、ベースとなるものと考えます。しかし、人間は個々それぞれ性格も違えば環境適応能力も違います(熱に強い人…、湿気に弱い人など)。
そんな時に中医学でのシステム論がきっとセラピストの助けになってくれるはずです。
『患者の本質を知る』
「同じ患者さんに同じ治療をしているのに結果が全然違う」
「どう工夫してもどう誘導しても動きが…または姿勢がよくならない」など経験された先生方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その時の環境・患者さんの精神状態などはどうでしょうか?
『寒い』『熱い』『雨が降っていた』『朝にいつもお腹が張っている感じがする』『イライラする』『甘い物を食べ過ぎた』『将来に不安がある』『昨日悲しい出来事があった』etc…
これは患者さんが持っている先天的または後天的に備わっている体の“本質”“特徴”であり、これらに関わる経絡を流れる“気”の流れが運動器、循環器、呼吸器にも深く関わってきます。
今回は、中医学を初めて学ばれる方、学んではいるがいまいち理解できない方、今ある知識の基礎を固めたい方必見の『基礎編』となります。
今後は『症例別応用編』など、より深く学べるコースも考えております。
これからの医療は西洋医学のみならず、東洋医学、エネルギー医学など統合的な知識・技術が必要になってくると考えております。
今回はそのきっかけとして整形、内科、循環、整骨院、鍼灸、整体などのジャンルを問わず、明日の臨床で必ずお役に立てる知識・理論を学べる機会になるはずです。
【日時】
25年4月7日(日)
【場所】
ウィリング横浜(京浜急行/市営地下鉄 「上大岡」駅より徒歩3分)
【時間】
10:00~16:00 (休憩12:00~13:00)
【対象】
理学療法士、柔道整復師、鍼灸師、マッサージ師、トレーナー、整体師、アロマセラピスト、各種学生
【講習費】
8,000円
【懇親会】
講師の先生を交え、17時より最寄駅周辺にて開催。
参加希望者はフォームメールの欄に『参加』と書いてください。
会費:3500円(予定)
【講師】
(さくら堂治療院 院長、中医鍼灸研究会・三旗塾 塾長)
(湘南医療福祉専門学校 非常勤講師 臨床中医学)
(日中健康科学会理事)
《著書(一般)》
「イラストわかる指圧;痩身」(ユリシス出版、日中で出版)
「イラストわかる指圧:生理痛」(~同上~)
「よくわかる肝臓病」(共著、主婦の友社)
「血糖値にぐぐっと効く本」(共著、主婦の友社)
《著書(専門書) 》
「患者からのこんな質問Q&A」(共著・医道の日本社)
「日本伝統医学的現状和趨勢」(共著、中国語書物)等がある。
《論文(専門誌)》
『臨床に役立つ中医鍼灸入門』(97~98年、医道の日本誌)}など。
『中医鍼灸学を臨床に活かすために』(99~02年、中医臨床誌) など。
《論文(一般誌/09年以後)》
初めてのたまごクラブ(9年秋号)
「からだにいいこと10年4月号」
「うなじ10円玉こすり」
【講義概要】
①現代医学に一番近い伝統医学は中医学であり、西洋医学に近いシステム論を構築した
現代中医学の成り立ちについて説明します。
②大きなテーマとして『中医学は日常の文脈を超えたものではない』というものを、
具体例を交え説明します。
例えば、急性腰痛なども中医学的に分類するといくつにも分かれます。
①湿熱をベースとしたもの
②寒湿をベースとしたもの
③寒凝をベースとしたもの
その他にも、気虚、血虚、陰虚、陽虚ベースのもなどもあります。
急性腰痛といえば、まずはRICE処置を思い浮かべるかと思いますが、②と③は寒をベースとするので
アイシングはかえって悪くなります。急性=熱とだけ捉えていないでしょうか?
症状の原因である『寒』というものを見極めることが大切です。
③上記に出てきた、湿や寒や気、陰陽などの他に、その人の性格、環境、食事(栄養状態)など、中医学を学ぶにあたり必要な用語の意味、陰陽論、五行論など具体例をあげながら分かりやすく説明します。
④ 評価から治療までの実技の実演もします。
⑤『知って得する10のツボ』ということで、明日からすぐに臨床で使えるツボを教えます。